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「愛について アジアン・コンテンポラリー」
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L子(仮)の現場レポート

L子(仮)の現場レポート 第三回 「恵比寿の体感温度は40℃!?/それでも涼やかな出展作家・須藤絢乃さん(三次元)!/“相棒”のエピソードに思わずもらい泣き」の巻

第三回
「恵比寿の体感温度は40℃!?/それでも涼やかな出展作家・須藤絢乃さん(三次元)!/“相棒”のエピソードに思わずもらい泣き」の巻

第三回は、出展作家・須藤絢乃さんのインタビュー収録からお届けします!

『今日も最高気温40度超えのところがあるなんて……
日本はどうなっちゃうの?』
と大汗かきながら恵比寿に向かい、クーラーの真下でワンピースが乾くのを待つ私・L子(仮)の前に、美しい黒髮をなびかせ須藤さんが現れました。

華奢! 透けるような美肌! 全身真っ黒なのになんて涼しげ!
作品同様、まるで少女漫画から飛び出してきたようなラブリーな出で立ちに、一瞬で暑さを忘れます。

おなじみになりつつあるスタジオでの収録風景ですが、今日も光にこだわるSディレクターとOカメラマンの入念な画面チェックから始まりました。

ちなみに、インタビュー収録本番中は、音が邪魔になるため空調を切っています。ようやく冷えてきたスタジオに、静寂と緊張感が漂う瞬間です。

インタビューが始まると、「つねにショートカットで、ボーイッシュな格好ばかりしていた」という現在の姿からはまったく想像できない須藤さんの幼少期のこと、写真新世紀でグランプリを受賞した<幻影 Gespenster>シリーズを撮るに至った経緯など、興味深いエピソードが続出しました。

須藤さんは、学芸員・山田さん(前々回のブログを参照)が、展覧会の出展ラインナップに加えた作家さんです。その理由としてジェンダー、つまり文化的・社会的に形成される男女の差異に対して、子供の頃から抵抗感なく疑問を持つことができた世代の作家さんであると語っていたことを思い出し、納得。

思わずInstagramを開き、目の前に実在する三次元の須藤さんと、二次元の須藤さんを見比べてしまいます。

今回、もっとも印象に残ったのは「学生時代から長年愛用してきたプリンターが展示準備中に壊れてしまった」と、目に涙を浮かべながら語る須藤さんの姿です。

アーティストが自分の分身として作品を語るシーンはよく見ますが、作品を生み出す「相棒」(須藤さん談)である機材に対しても強い思い入れを持っていることを知り、私・L子(仮)も思わずもらい泣きしてしまいそうに……。そして、かつて漆芸や木彫の職人さんたちから「道具が何よりも大切だ」とのお話を伺ったことを思い出しました。

被写体から発せられる「キラキラしたオーラ」をイマジネーションで膨らませていく須藤さん……、職人気質な集中力で作品に具現化させていく須藤さん……etc.。インタビュー収録を見学しながら、須藤さんのひたむきな制作過程を想像の中で垣間見たような気分になったのでした。

2018-10-09T18:20:41+00:00